こんにちは!愛知県岡崎市にあります出張専門産後ケア助産師 小野温子です♪
今日は「赤ちゃんが寝てくれない問題」について取り上げていこうと思います!
睡眠不足になっているママさんにとっては、かなり大きな問題ですよね。
でも、赤ちゃんが寝てくれないのは、ちゃーんと理由があるんです。そして、それに合わせた対処法もあります。
今日の記事を読めば、その方法がわかります!睡眠不足のママさんの少しでも力になれたら・・・
ぜひ、最後までご覧ください♪
現代の赤ちゃんと昔の赤ちゃんの睡眠の違い

長いごとこの仕事に携わっていると、昔の赤ちゃんと今の赤ちゃんとでは、睡眠の違いがあるように感じています。
私の印象では、今の赤ちゃんは「おっぱいを飲んだらスヤスヤ寝る」というよりも、「起きている時間が長くなっている」ように感じるのです。
新生児期は、生まれた時の体重からおよそ1kgほど増える時期。まだピンポン玉くらいの小さな胃袋をフル稼働して、母乳やミルクを一生懸命消化しています。筋肉が少しずつ発達し、体が成長していく大切な時期なので、短いサイクルで起きては飲み→また寝る、を繰り返しています。
ほんとは、おっぱいを飲んだらぐっすり寝てくれるのが理想ですよね。
でも、最近の赤ちゃんは環境の刺激が多く、音や光、生活リズムの影響を受けやすいこともあり、なかなか長く眠れなかったり、覚醒している時間が増えているようです。
そんなときは、目を開けていても、泣いていなければ大丈夫。
無理に寝かせようとせず、「起きている時間も成長の一部」と思って見守ってくださいね。
赤ちゃんが寝てくれない5つの理由

赤ちゃんが寝てくれない理由がいくつかあります。
以下、4つにまとめました。
1、まだ昼夜の区別がついていない
赤ちゃんはお腹の中でずっと暗い環境の中にいたため、「昼」と「夜」の違いをまだ知りません。
生まれたばかりの頃は、体内時計が未発達で、明るい時間も夜中も関係なく2〜3時間おきに目を覚まします。
このリズムが整ってくるのは生後2〜3か月ごろ。
それまでは「夜に寝ない」というよりも、「昼夜の区別がまだできない状態」なのです。
✏︎対応策
昼はカーテンを開けて光を浴びる・夜は部屋を暗くして静かに過ごすなど、少しずつ昼夜の違いを感じさせてあげると◯。
2、空腹・ゲップ・オムツの不快感
新生児の胃の大きさは、たったピンポン玉くらい。
たくさん飲めないので、こまめにお腹がすいて起きてしまいます。
また、授乳後にうまくゲップが出ないと、胃の中に空気がたまり、苦しくて泣いてしまうことも。。
オムツが湿っている・きついなどの不快感も眠りを妨げます。
✏︎対応策
✔︎授乳後は背中をトントンして、しっかりゲップを出してあげましょう。
✔︎オムツはこまめにチェックし、清潔で快適な状態に。
✔︎1回にたくさん飲ませようとせず、「少量をこまめに」が新生児期にはおすすめ♪
3、環境の刺激が強い
赤ちゃんは、音や光、においなどの刺激をとても敏感に感じ取ります。
昼間の明るい照明、テレビやスマホの音、家族の会話や家事の音なども、赤ちゃんにとっては大きな刺激です。
また、寒暖差や衣服の素材など、大人が気づかない不快感も眠りを浅くしてしまう原因になります。
✏︎対応策
✔︎寝るときは部屋の明かりを落として、静かな環境にしましょう。
✔︎寝室の温度は20〜25℃、湿度は50〜60%を目安に♪
✔︎赤ちゃんの背中や首の後ろを触って「汗ばんでいないか」をチェック!
✔︎おくるみやガーゼケットで、包まれる安心感をつくるのも効果的です。
4、成長や発達による変化
生後1〜3か月ごろは、脳や神経、筋肉の発達が著しい時期です。
この時期の赤ちゃんは眠りが浅く、「レム睡眠」と呼ばれる夢を見ているような状態が多くを占めます。
そのため、手足をバタバタ動かしたり、寝ながら唸ったり、すぐ目を開けたりすることがよくあります。
成長の証なので、心配はいりません。
また、生後4か月ごろになると「睡眠リズムの変化(いわゆる4か月の睡眠退行)」が起こり、今までよく寝ていた子が急に夜泣きすることも。
これは一時的なもので、数週間〜1か月ほどで落ち着くことが多いです。
✏︎対応策
✔︎成長による変化と割り切り、無理に寝かせようとしなくてOK!
✔︎眠りやすいルーティン(授乳→お風呂→抱っこ→就寝)を毎日同じ時間に行う。
✔︎眠そうなサイン(あくび・目をこする・ぐずる)が出たら、早めに寝かせてみましょう。
5、その他の原因もチェック
まれに、鼻づまりや湿疹、母乳・ミルクの飲み過ぎ・飲み足りなさ、体のどこかの不快感が眠りを妨げていることもあります。
泣き方がいつもと違う、顔色が悪い、発熱などがある場合は、早めに小児科や助産師に相談しましょう。
対応策・工夫のポイント

対応策のポイントをまとめました!
✔︎昼間は明るく、夜は暗く静かに
昼夜のリズムをつくるために、昼間はカーテンを開けて明るい中で過ごし、夜は照明を落として「夜だよ」と伝えましょう。
✔︎お風呂と授乳でリラックス
寝る前にぬるめのお風呂に入り、心地よく温まった状態で授乳をすると、眠りやすくなります。
✔︎背中スイッチを避ける抱っこの工夫
浅い眠りのうちに布団へ下ろすと起きてしまうことも。
深く眠ったタイミング(手足がダランと力が抜けた頃)でそっと置くと成功しやすいです。
✔︎ママも一緒に休むことが大切♡
昼と夜が逆転している時期は、ママが無理をしすぎないことがいちばん。
赤ちゃんが寝ている時に、一緒に横になって体を休めてくださいね。
助産師小野温子からのひとこと

赤ちゃんが寝ないことに悩むママはとても多いです。
でも、それは「赤ちゃんが元気に成長している証」でもあります。
泣くのも、起きているのも、発達の過程。
完璧に寝かせようとせず、「今日はよく頑張ったね」と自分にも声をかけてあげてくださいね。














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